ELモデルの更新周期の年に突如発表された、スワロフスキーの別ライン トップモデル。
超まとめ
・現行のハンドヘルド双眼鏡分類の中ではおそらく最高峰に位する品質と見え方です。
例えば、今まで双眼鏡の「そ」の字にも触れた事が無い方がバードウォチングを始めるために
NL Pure で一発あがり購入。10年保証の間満喫する。理想的かもしれません。
・FHRは手ブレ解決する目的では効果は限定的。安定した目の位置固定が効果。
・新型広視界アイピースにはのぞくコツが必要(お作法)
いくつか弱点というか、使用上の注意点は見つかってきましたが、全体としてEL SV WBに対するユーザーからのフィードバックを丁寧に開発に反映させていると思います。
ちなみに、フォアヘッドレスト(FHR)は眼鏡使用有無にかかわらず必須のアイテムです。
裸眼で双眼鏡を使用する場合、私はアイカップの上部を額の下と眼窩の間付近に押し付けて無意識に安定させる癖があり、ともすると若干上目遣いに見る傾向がありました。
今回NL Pure専用のフォアヘッドレスト(FHR)を使用して、改めて自然な安定した姿勢で観察する重要性に気がつきました。
FHR使用による効果には、まず手ブレの抑制が思い浮かびますが、このアクセサリーを使用する理由の実は半分以下に過ぎないと思います。というのも、額の固定による手ブレ抑制の効果は、大きなブレに対するブレ幅を約半分以下に抑え込めますが、細かなブレに対してはあまり変わらない印象だからです。このあたりはOISを組み込んだキヤノン機の手振れ補正効果を期待することがそもそも無理筋でした。
ただし、今まで眼鏡使用にて、アイカップに眼鏡をあまり押しつけず使われていた方(両腕だけで双眼鏡を保持)には額との3点支持によるブレ補正の効果は相対的に増すと思います。
FHR使用の利点は、額で支えることによる両目の瞳の位置を前後・平行それぞれの良好なアイポイントへ再現良く固定できることが大きなメリットです。
ただ、目の位置の固定による思わぬ副作用もこの機種にはあることがわかりました。
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