ジャングルさんの双眼鏡・単眼鏡レビュー Binoculars and Monocular Review

素晴らしい銘機から普通機まで、双眼鏡・単眼鏡についてその覚書

Binoculars 双眼鏡 レビュー

知っておきたいクラシック双眼鏡 Carl Zeiss Jena Deltrintem 8x30 Richter モデル ( BLRMレストア品 )

古典双眼鏡、特に戦前のノンコート品に手を出すこと自体あまり機会がありませんでした。本サイトで唯一レビューしているのはZeiss Theatis ポケット双眼鏡だけだったと思います。 binocularsreview.hatenablog.com ノンコートTheatisの印象は、皮肉にもコー…

サイトロン  SIGHTRON SV 842 ED

サイトロン SIGHTRON SV 842 ED サイズ 横・厚・縦 145x55x181 mm とAKプリズム採用により長く、横幅がある 重量 968g 最短1.8m メーカー公表、実測1.5-1.6m 見かけ視界 旧基準64° 、実視界8° 当ブログで購入直後のファーストインプッレッション、人工星によ…

SWAROVSKI CL Curio 7x21 

今回はあまり冷静にレビューできません。お好きな方は是非ともお求めください。 終わり。 超まとめ ・デザイン性優先でありつつも使用感や操作の快適さに一切影響なし。 ・光学性能はこのクラスでトップクラス ・見て持って、所有する喜びに満ち溢れた製品 …

本物のプロ機 装備品 Fujinon Stabiscope S1640

以前レビューしたFujinon TS-X1440は民生用の防振双眼鏡でありながら電子ジャイロの信号を元にプリズムをダイレクトに駆動させ広い補正角度±6度を実現しています。 実際のブレ補正能力も大きな揺れに対して強力で、手ブレというよりはもはや自分が立っている…

古典ポロ機の完成形 Nikon 8x30 EII

久しくポロプリズム双眼鏡は所有も使用もしていませんでした。理由はいくつかありました。 ・見た目が「 The 覗いてる」を体現している形状(まったくの主観です) ・最短距離が長く自然観察に適さないケースがある ・内面反射処理とプリズム構造的な課題が…

星と自然のフェスタ 2021 雑感 ー 小海リエックス会場

今回は2年ぶりに開催された、長野県小海町の星と自然のフェスタ参加記です。 既にTLやblog等で参加者さんよりレポートが多数あがっています。そのとおりの盛況ぶりでしたし、何かと行動が制限されてきた日々から解放され、参加されている皆さんの心からの笑…

レンズクリーニング どうする? レンズペンを試す クリーニングペーパーも。

日本ではハクバ写真産業さん扱いのレンズペン LENSPENを試す レンズクリーニング、特にネットや教科書に書いてあるレンズ清掃方法、わたし、大の苦手です。いわゆる「先のとがっていないピンセット等に、専用クリーニングペーパーまたはシルボン紙を巻き付け…

Jungle's Classic Two, Semi Old Swarovski

続きまして蔵出しのレビューでございます。 Swarovski SLC 8x30 MKII, 初代EL 8.5x42 と EL8x32です。 初代ELシリーズ(Swarovision前の1999から2000年代の世代)を当時の私は金銭的に無理をおして購入し、もうこれで「買い換えること=散財すること」も無い…

Jungle's Classic One , FMT-SX 7x50, 5x15D CF, Trinovid BA 7x42

双眼鏡の覚書を書き始めたのは、カメラレンズを何度も忘れて同じレンズを繰り返して買っていたのを防ぐ意味で書き出したレンズ描写の備忘録の延長でした。ウェブサイトを開設して公開していたデータ一ログを先日PCから発見しました。2005年頃の、今読み返す…

Swarovski CL Curio 7x21 first impressions

CL Curio 7x21 専用ストラップ 小雨の降る金曜、JR両国駅から約束の時間までまだありましたので、国技館と江戸東京博物館を遠回りに歩き、そしてDocomoのビル風に一瞬傘を煽られやってきましたハクバ写真産業さんの本社ショールーム。 Tさんは早速新製品の箱…

防振双眼鏡はやはり神? FUJINON TS-X 1440 TECHNOSTABI

超まとめ ・フジノン長年にわたるプリズム防振技術の最新機 比較的大きな振動の抑制に威力を発揮 微細な振動抑制にはそれほど強くない ・用途のお勧めはメーカーカタログどおり (用途にあったタイプを選ぼうに記載) ・光学性能は不満のない程度の良好さ ・…

RICOH PENTAXの良心 気になる双眼鏡 AD 8x36 WP Part.2

肝心の光学性能的な見え味の話です。 中心のごく狭い範囲(みかけ視界直径5度未満と極端に狭い)は鋭像で優秀なポロ機中心像に肉薄と言えば大袈裟ですが結構良いところまで迫っています。 当初店頭で見た際には「明るく健康的な色彩でコントラストも良いけど…

RICOH PENTAXの良心 気になる双眼鏡 AD 8x36 WP Part.1

PENTAX AD 8x36 超まとめ ・実売1.5万円のダハプリズム双眼鏡としてはコストパフォーマンスに優れる ・Made in China でありながら、中華ブランド製品よりもQCは良好、アクセサリーを含め品質が半段高い。 ・実質40mmダハに近い大きさと重さ。長い鏡筒デザイ…

Swarovski NL Pure 8x32 quick review

NL Pure 8x32 既にNL Pure 10x42を所有し、いくつかの短所(グレア、ブラックアウト)を認めつつも不満なく往なす術を習得したところでした。そして、得られる視界体験の後には、毎回の感嘆と10倍の選択で正しかった自分を褒めてあげたいという自己愛撫的な…

スワロフスキー・オプティック ショールーム訪問記

ご対応いただいたハクバ写真産業のTOさん、TAさん、筆者(右) 2020年7月にベルボンより事業譲渡を受け、スワロフスキーオプティックの日本総代理店権を取得した ハクバ写真産業株式会社の本社ショールームにお邪魔しました。 場所は東京・両国駅のすぐ近く、…

SWAROVSKI CL Pocket 8x25 趣味性の高い愛玩的双眼鏡

2021年 新発売された CL Pocket elegant 25は、外装の優美さがさらに増し、新たな色としてアンスラサイト(無煙炭)が追加されたことが最初に目に付くところです。 対 Zeiss Victory Pocket (FLレンズ採用の25mm)という後出の強力な好敵手に対し、スワロフス…

NL Pure 8x32 と SF 8x32  短時間対決の勝者は?

某月某日。 偶然にもSwarovski NL Pure 8x32 と Zeiss SF 8x32を見比べる機会を得ました。 以前blogで、SF 8x32の試用の際、購入したい3cmの筆頭と書きましたが。 しかし早くも強敵の出現です。 試用時にNL Pure 32の予価について聞いていませんでしたが、20…

SWAROVSKI  EL SWAROVISION 10x50

Swarovison 50mm機を試用した時はまさに衝撃だった。「鮮烈さ」という言葉を苦し紛れの表現で使い出したのもこの機種からである。 Color fidelity という単語の本質的意味と意図することに意識しはじめたのもこの機種からだと思う。 近年の双眼鏡におけるパ…

サイトロン SIGHTRON SV 842 ED ファーストインプレッション

SV 842 ED と NL Pure 42mm Made in Japan サイトロン 渾身の新製品 SV 告白すると、現在所有の双眼鏡中で持って触って楽しい、見て楽しい双眼鏡の筆頭。 そもそも何を持って「良い」双眼鏡なのか、究極的には個人の価値観の違いによる。 また、双眼鏡は「ア…

SWAROVSKI SLC 7x42

ELもSWAROVISIONも経て、やはりこの旧SLCにまた帰ってきてしまう至極の品。 超まとめ ・年代、リファブリッシュのタイミングでコーティング等の違いが顕著 それによるカラーバランス、透過率の違いが大きい ・プリズムの曇った中古個体にかなりの確率であた…

賞月観星プリンス UF 7x32 WP (Part 2)

この双眼鏡を自然観察、日中の用途に使う場合や、プリンスUFを購入する際に留意する点に触れる。 1) 自然観察での見え方、グレアやフレア耐性について 2) 立体視と近距離の見え方 3) 歪曲収差補正と回転球現象(GE,RB) 4) 格上の双眼鏡との比較 5) 外装ゴムと…

天文用途の双眼鏡では推奨評価 賞月観星プリンス UF 7x32 WP (Part 1)

ずっしりがっしり、堅牢性を感じるつくり。 超まとめ ・センターフォーカス(CF)の低倍率ポロ機というニッチなジャンルに高性能・高級機のエッセンスを入れ込む事に成功 ・従来ポロ機の大きな弱点であったプリズム周辺内面反射の改善に大きな進展 高い像面(…

最後のダイアリート Zeiss ClassiC 8x56 B/GA T* Dialyt

Germany T*P*後期品 コーティングに改良の痕跡 7x42 や 6x42 Skipperに知名度で押され、影が薄い8x56 このシリーズでは結局最後まで生き残り、2016年の250台限定 Final Editionを持って最終生産を完了し、有終の美を飾った。 ドイツ東西統合前から過渡期にWe…

Leica Trinovid HD 8x32 古風なアクロマート画質でも味わい深い

3cm機は口径と明るさおよび重量のバランスが良く、20-25mm機の暗さや物足りなさと42mm機の携行性の若干の悪さを補う絶妙なポジションにあると思う。しかし、これ1台という決定打が個人的には中々見つからない。 古くはZeiss Dialyt 8x30 , Trinovid BA BN 8x…

Zeiss Dialyt 6x42 B Skipper 双眼鏡界のレアモン

Zeiss Dialyt 6x42 B Skipper Carl Zeiss ClassiC ( Dialyt ) 7x42B/GAの派生モデル、または同じSkipperの名前でマリン用途であるグレーラバー7x50の兄弟機として語られる事が多い。実際に7x42と対物レンズ、プリズム、鏡胴など共通部分が非常に多い。 生産…

Zeiss Victory SF 32 (8x32)試用

デモ機のSF 8x32 をごく短時間試用しました。話も少々上の空で、没頭して観ていました。SFシリーズ待望の32mm機。全長が152mmと少し全長が長い以外は軽量かつ、構えた際の重量バランスがメーカーの主張のとおりアイレンズ側に持たせることでとても軽く感じ、…

賞月観星 Pleasing Goddess HR 8x32 WP

2019年5月発売Pleasing Goddess 8x32 まとめ pros・Swarovski CL Brightを意識したコンパクト・軽量デザイン・マグネシウム鏡体によるソリッドなデザインと堅牢感・Pleasing HRより品質の高い外装ラバー・良質な対物、接眼レンズコーティング・良好な縦色収…

Zeiss Conquest HD 8x32

旧CL Companion , Genesisの3cm機と比べて一番、視野が明るく、中心からマイクロコントラストを強調した像のエッジにキレがあり、像に鮮やかさを持つ機種。色味は僅かにグリーンアンバーだが、ニュートラルに近い。近距離の画質低下が少なく、どの距離でも像…

Swarovski CL Bright 8x30

超まとめ ・最新のスワロフスキー機種で得られるのと同じ、明るくカラフルで鮮やかな視界を楽しめる ・内面処理やフレアコントロールが高いレベルで行われているが、アイカップ位置によってはクレセントグレアがでる ・最短距離が実質2.7m以上と長く、マイク…

Zeiss Theatis 3.5x15 最初期

1929年発売初期のノンコーティングであるが、その後のコート有り普及品にくらべて重量が重く金属塊感あふれるつくりをしている。 接眼見口の樹脂は、なんとエボナイト(加硫ゴム)製で、万年筆愛好家によく知られる独特の臭気となめらかな手触り・鈍い艶を放…